「冬期うつ」という言葉をご存じでしょうか。

  •  「冬期うつ」は、季節性感情障害と言い、冬になるとうつ状態になる疾患です。冬にかけてうつ状態になり、春先の3月ごろになるとよくなるというパターンを繰り返すのが特徴です。これには、日照時間が深く関係していると考えられています。

 うつ病は、セロトニンや、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質がうまく働かなくなることに起因する疾患ですが、セロトニンの合成には、日光が不可欠なのです。 日光に当たることでセロトニンが合成され心の安定に繋がる一方で、不足するとイライラや不安に襲われやすくなります。従って、日照時間の少なくなる冬、外出時間が少なくなる冬にうつ状態になる方が増えてしまいます。冬は寒いので自宅の中で過ごしがちとなりますが、午前中に30分は外出をするようにしましょう。

 ちなみに日照時間とは、日出から日没までの間で、太陽が地上を照らしている時間を言うようです。岐阜県の平均日照時間が気象庁のデータにありましたので、図にしてみましたが、梅雨の時期も日照時間が少ないみたいですね。


出典:気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)

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