糖尿病
厚生労働省が実施する「国民健康・栄養調査(平成29年)」によれば、糖尿病が強く疑われる方は全国で推定1000万人、糖尿病予備群も含めると2000万人に上ると考えられています。糖尿病は、インスリン(膵臓からでるホルモン)が十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。血糖の濃度(血糖値)が、長期間高いままで放置されると、血管が傷つき、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気に繋がります。
運動療法
糖尿病治療の3本柱(運動療法・食事療法・薬物療法)の1つ!
運動の効果
すぐ現れる効果:食後の血糖値の上昇を抑える
運動で筋肉を使うと血液中のブドウ糖や脂肪がエネルギーとして取り込まれるため血糖値の上昇が抑えられます。
続けることで現れる効果:インスリンの働きがよくなる
運動により内臓脂肪が減少し、インスリンの働きがよくなります。 運動により、筋肉が増えることで、たくさんブドウ糖を取り込めるようになります。
運動療法
いつ、どのくらい運動するといいか
食後に運動をすると高血糖の防止になる。 (食後の高血糖は血管を傷つけて、動脈硬化の原因になります) 週に3日~5日以上、1週間で150分を目標に(積み重ねでも、まとめてでも効果あり)
どんな運動をするといいか
有酸素運動と筋力トレーニング!!! 両方やった方が効果あり! 合言葉は!「いつでも どこでも 1人でも」
有酸素運動
1日あたり合計で20~30分程度を目安に行いましょう。 自宅周辺でのウォーキングや、通勤など生活にウォーキングを取り入れることができると、継続に繋がりやすいです。
- 運動のポイント
- 会話ができるくらいのスピード!
筋力トレーニング
息を止めず、呼吸をしながら行いましょう。 10回1セットから始め、可能であれば3~4セットを目安に行いましょう。
- 運動のポイント
- 息を止めると、血圧が上がります。 数をかぞえながら行うと、呼吸ができます!
スクワット
立った姿勢から、正面を見ながらお尻を後ろにつきだすように膝を曲げます。 ※後ろに倒れそうなときは前につかまるものを準備しましょう。
- 運動のポイント
- ヒザがつま先より出ないように!
かかと上げ運動
なるべく膝をのばしたまま、かかとを上げて背伸びをします。 ※後ろや前に倒れそうなときは前につかまるものを準備しましょう。
より、効果的に運動するには!
有酸素運動と筋力トレーニングを両方行う場合、筋力トレーニングをしてから有酸素運動をした方が、効果は高くなります!!!