こころの健康づくり、ストレスコーピングについて

 厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課の令和3年度 健康実態調査結果の報告によると、日常生活での悩みやストレスの有無について、「ある」と回答した方が 976 人(72.6%)(男性 430 人(67.1%)、女性 546 人(77.7%))(前年度 男性 433 人(66.9%)、女性 549 人(76.8%)、全体 982 人(72.1%))となっており、多くの人が何らかのストレスを抱えて生活を送っている現状です。(表1)


表1:日常生活での悩みやストレス

令和3年度 健康実態調査結果の報告

(厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課)より



 厚生労働省はこころの健康を保つために、①休養、②ストレスへの対応、③睡眠への対応、について目標をたて、対策を講じています。


 今回はその中から、ストレスへの対応に注目したいと思います。
 皆さんは、ストレスコーピングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ストレスコーピングとは、自身のストレスを理解し、上手に対処しようとするセルフケアの一種です。
 ストレスコーピングの種類は、①問題焦点型コーピング、②情動焦点型コーピング、③ストレス解消型コーピングという大きく3つの型に分けられます。

  • ① 問題焦点型コーピングとは、ストレスの基となるものに直接働きかけて、それ自体を変化させたり、取り除いたりして解決を図る方法です。

  • ② 情動焦点型コーピングとは、ストレスそのものに働きかけるのではなく、それに対する自分の考え方や感じ方を変える方法です。

  • ③ ストレス解消型コーピングとは、ストレスを感じてしまった後に行う対処法で、気分転換を図り、気分をリセットすることで、ストレスを身体の外へ追い出したり、発散させたりする方法です。

  •  ストレスコーピングは、自分にあったものを、できるだけ多くの種類、用意できると良いとされています。みなさんも、様々なストレスと上手く付き合っていけるよう、色々な方法を探してみてください。

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