研究活動研究者インタビュー:加藤 清人

  • 加藤 清人Kiyohito Katou
    リハビリテーション学科作業療法専攻

先生のプロフィールを教えてください
診療所、介護老人保健施設において、主に高齢者を対象とした領域で臨床をしていました。
教員になられた動機はなんですか
私が作業療法士免許を取得したときは、岐阜県内の作業療法士は100名程度しかいませんでした。その多くが病院に勤務している状況でしたので、対象者の方をご自宅で支援する者は非常に少なかったです。リハビリテーションは、病気やけがにより障害を抱えた方に対して、心身機能や活動能力の回復を図っていきます。加えて、住み慣れた生活環境への適応が大切になり、こうして対象者の自宅での生活が営まれます。そのため、“地域で活躍できる人材を増やしたい”という想いから教員になりました。
現在の研究について教えてください
主に介護予防や認知症予防に関する研究をしています。少子高齢社会である日本では、介護を受ける状況になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続けられるよう地域包括ケアシステムの構築が進められています。それぞれの地域における健康づくりの取り組みでは、身近な場所で気軽に集まり楽しくふれあう場として「高齢者サロン」が行われたりしています。高齢者の方が社会参加することで、健康にどのような影響を与えているかについて研究をしております。
研究以外に大事にしていることはなんですか
学生さんとの交流を大事にしています。私の学生時代とは状況が大きく変わり、いまやスマートフォン1つで情報が取れる時代です。そのため、対人交流の面で悩む学生さんも少なくありません。彼らとの関わりを通して、いま何に悩み、その原因は何か、どう対処していくかを考える機会は、お互いの成長につながると思っています。
休日はどう過ごされていますか
コロナ禍でなかなか外に出る機会が減ったため、自宅で好きな映画をみたりしています。徐々にイベントなどが再開されてきていますので、マラソンにもチャレンジしたいです。
今後の展望についてお聞かせください
これまで分析したデータを論文発表していきます。また、OT専攻では地域の方との交流機会があるため、学生教育にもつなげていきたいと考えています。

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