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視機能療法専攻に四之宮 佑馬 講師が着任しました。

2022.05.16

本年度5月から視機能療法専攻講師として着任しました、四之宮佑馬と申します。以前は、栃木県にある国際医療福祉大学視機能療法学科で視能訓練士の養成に19年間携わっておりましたが、教員としてのキャリアアップを図るために入職いたしました。

視能訓練士は「眼」の専門家です。眼は脳の一部から発生した器官で、眼を学ぶことは脳を学ぶこと。脳を学ぶということは「ヒト」そのものを学ぶことであり、修得すべき学問領域は多岐にわたります。その内、私の専門領域の1つとして、「レンズ」や「ヒトが物を見るためのシステム」を扱う眼光学や生理光学があります。学ぶ内容には視能訓練士業務であるレンズ(眼鏡)による屈折異常(近視・遠視・乱視)とその矯正があります。近代以降に始まった印象を持つ方が多いですが、意外にその歴史は古く、13世紀のイタリアで始まっていたとされます。レンズを眼の前に置くことによって実現される屈折矯正は、物理的に光を発散・収束させるというだけの単純な治療に感じますが、実は進化を続けています。例を挙げると、白内障の治療では、眼の中に入れる単焦点レンズ(眼内レンズ)が1980年代から普及し、今では遠近両用型の多焦点眼内レンズ(人工水晶体)など種類が豊富になりました。単に遠視や近視を矯正することが目的だったレンズは、より便利に、より快適に、より楽に、より自然に使えるものへと進化しています。レンズを用いた治療に参加する視能訓練士は、患者にとって最適なレンズを選ぶために各レンズの特徴を熟知しておく必要があります。そのために私の授業では、古典的物理学に基づいた原理から最先端のレンズ光学の世界までを学生の皆さんに教えたいと考えています。お見知りおきの程、よろしくお願いします。