お知らせお知らせ

実技試験を実施.視機能療法専攻の前学期の日程が終了いたしました。

2020.10.09

2020年9月29日に視覚生理学演習Ⅰ・生理光学演習Ⅰ・視機能検査学演習Ⅰ実技試験を実施いたしました。実技試験は当該科目の授業内容の習得度合いを評価するものです。今回の試験内容は、①視力表とレンズを用いて、被験者の視力を測定し、その結果を基に屈折異常(近視・遠視・乱視)の程度を測定・矯正する「自覚的視力屈折検査」、➁上下水平斜視をシミュレートした被験者の斜視の大きさを遮閉具とプリズムを用いて定性定量する「遮閉試験・プリズム交代遮閉試験」、および③被験者片眼の局所視野の光に対する感度分布を測定する「動的視野検査」としました。今期は新型コロナウイルス感染防止の観点からキャンパス内への立ち入り制限や、短縮授業といったbehindの多い学期となりましたが、当該科目の受講学生(2年次生)は授業時間に加え、立ち入りを許された限られた課外時間等を積極的に活用して、視機能療法の技術の研鑽、理論の会得に励んでおりました。肝心の試験結果は総じて良好であり、前年度受講生に比しても全く見劣りいたしませんでした。以下の写真は今回の実技試験(自覚的視力屈折検査)の様子です。

前述の実技試験をもって、当専攻の前学期の日程は約1か月の延長があったものの無事に終了いたしました。振り返ると本邦においては、今年の1月16日に最初の感染者が確認された新型コロナウイルス感染症がたちまち拡大し、入学式や新学期オリエンテーションをはじめ、新年度に伴う行事が相次いで中止となりました。さらに、4月初旬に岐阜市内でのクラスターの発生、岐阜県新型コロナウイルス非常事態宣言そして緊急事態宣言と外出自粛期間が続き、本学においても4月中のキャンパス内への学生立ち入り禁止を余儀なくされました。そうした中で、遠隔授業に係る設備を整え、5月初旬には総合教育科目と一部の専門教育科目で遠隔授業を開始するとともに、対面授業の開始についての検討を進めておりました。ほとんどの大学で前学期の対面授業開始の見込みが立たない中にあって、当専攻においては、「感染症対策下での対面講義や演習が、次代の医療の担い手である当専攻学生にとって、感染症対策の生きた教材になる」との考えのもと、1、2年次生81名に対し、感染症対策を実施することが十分に可能な設備の確保ができたことから、視機能療法学の基幹である専任教員担当の講義、演習科目を6月2日から対面にて開始いたしました。対面授業は遠隔授業のない平日の1から2日間と土曜日、祝日で実施する非常にtightな日程となりましたが、専任教員担当の講義、演習ともに当初予定した授業時間を遂行いたしました。

既に後学期を開始していますが、前学期と同様に、対面授業と遠隔授業を必要に応じて使い分けることで、教育の質を落とすことなく学期終了を迎えられるように全力を傾けていきます。

また、他養成校の学外病院実習の相次ぐ中止を耳にすることがあると思いますが、当専攻3年次学外病院実習は、10月19日までに学外病院での実習時間を満たす予定となっております。この事柄については改めてご報告いたします。